そもそもヨガってなんだろう?ヨガの語源や目的・本質などをご紹介します。
ヨガの語源
ヨガの語源はもともとサンスクリット語の「yuj」という動詞にあり、「牛馬に軛(くびき)をかける、結びつけること。装具をつけること。」という意味です。これから派生して「統御」「結合」といった名詞を指すようになりました。
つまりヨガとは「統御」「結合」を意味し、自分自身と完全に普遍的な結合をなすこと。
荒馬のごとく暴れがちになる自分の意識や身体の働きを、自在に統御できるよう訓練し
心と身体を結合させる。さらに深い瞑想により心を浄化し、本当の自分・美しい魂と
出会うことを目指していくものなのです。
そのためヨガという言葉には、一点に意識を集中する「精神統一」、
特別集中修法(サムヤマ)や、その過程に必要な「自己鍛錬」「自己修練」といった意味をも含むようになりました。
ヨガはホリスティックな究極の健康法
このところのヨガブームでは、ハタヨガを中心にしたフィットネス重視の傾向にありますが、本来ヨガは、人間の体・心・魂を総合的に捉え、すべてを向上させ調和させていく包括的な修行体系なのです。従って、ヨガの運動面ばかりを取り上げてその効果について語ることはヨガに対する誤った理解を生む危険性があります。また、無理をして筋肉を傷める話も聞きますが、本来ヨガのアーサナは、決して無理をせず、ゆっくりと筋肉や靭帯を伸展しながら呼吸を調整し実践するスローヨガを基本としています。
また、西洋医学だけでなく、東洋医学、漢方、鍼灸、整体、各種マッサージ、アロマテラピー、アーユルヴェーダ、その他各種代替療法、ヨガ、健康法などに注目が集まっており、一般の方も、健康をよりホリスティックにとらえるように傾向になってきました。そのひとつであるアーユルヴェーダも、もともとはヨガからうまれ、枝分かれしていったものだといわれています。
ヨガとは、体と心と魂を総合的に健全な状態へと導くためのものであり、意識の純化・深化はもとより、美しい心身を創造することが可能となります。自然にやせる、免疫力が上がるなどの効果も、ヨガの実修をとおして必然的に得られるものだといえます。そして、ヨガを実修すると、自己治癒力が上がり、体の状態がよくなります。体の状態がよくなると心の状態もよくなります。自己の意識が変わり、真の自分と向き合い、本当の自分とは何か、自分がなすべきことは何かが明確になり、真の意味での自己実現ができるようになります。
ヨガはあなたに幸せをもたらします
ヨガは、あなたに驚異的な意識改革をもたらし、本当の自分、真の自分を認識させてくれるものです。
ヨガは決して難しいものではなく、誰でも、自分のペースで始められるのがいいところです。
ただし、自ら信じる師のもと、ヨガの目的・本質を学ぶべきでしょう。正しい教えを受けた
ヨガを通して、よりよい体・心・魂を浄化し、本当の自分に出会ってみませんか?
古代インドで生まれたヨガ。その歴史などについてご紹介します。
ヨガの起源
ヨガは古代インドから悠久の時を超え、叡智と実践を通じて現代に伝えられてきました。 ヨガの起源ははっきりとはわかっていませんが、インダス川流域のモヘンジョ・ダロなどの遺跡からヨガ行者の坐像を表すようなものが発掘されたことから、約5000年前、インダス文明の頃にまでさかのぼることができるといわれています。 しかし川上光正師の見解では、ヨガの実践及び教義の原型は、インダス文明以前から存在していたと考えています。
ヨガ思想の確立
こうしてうまれたヨガは、インダス文明を創り出した民族に受け継がれ、ヨガの実修が行われていました。その後、紀元前1300年頃アーリヤ人の侵入によって、アーリヤ人最古の文献である『リグ・ヴェーダ』に見られる精神性と結びついて、ヨガの実践と教義はアーリヤ人に受け入れられます。 紀元前800年頃から紀元後100~200年頃に編纂されたと推定される、ヴェーダの末尾の部分である古ウパニシャッドにより、ヨガの思想が確立されます。
ヨガの体系化
それからさらに時が流れ、パタンジャリが編纂したヨガの根本教典といわれる『ヨーガ・スートラ』が誕生します。(5世紀頃。成立年代には諸説あり。)これは、古代インドから伝承されてきたヨガを初めて理論的に体系化したもので、ヨガの教義、基本行法、構造が端的に、しかもシステマティックに集約されています。サーンキヤ哲学をベースにヨガに形而上学的理論を与え、1つの哲学システムとして確立。また、8段階のヨガ実修法も確立されました。
ヨガの発展
『ヨーガ・スートラ』後の時代になると、古典ヨガのある局面を強調し、発展するヨガが現れてきます。 ハタヨガは、座法と呼吸気法を中心とする身体的修法に重きを置く修法として8~9世紀頃から発展していきました。ハタヨガの文献としては、『ゲーランダ・サンヒター』『シヴァ・サンヒター』『ハタヨーガ・プラディピカー』などがあります。 これに対し、それまでの『ヨーガ・スートラ』の示す精神統一に重きを置く古典ヨガは、ハタヨガと区別してラージャヨガと呼ばれるようになります。 また同様に、クンダリニーヨガが発達してきましたが、ハタヨガやラージャヨガより高次な位置にある神秘的なヨガであり、師から弟子へと口授口伝によって密かに伝えられてきたために、多くは明らかにされてきていません。 そして時を経て、さまざまなスタイルのヨガへと枝分かれしていくことなります。
当スタジオでは、以上の様な歴史のある本場インドにて修行を重ねた川上光正師により
確立されたクンダリニーヨガを含む9段階修法の体系を実践しております。